2025年10月12日

フォーラム2025

2025年10月2日(木)13時から16時半まで、子どもの村東北子育て支援事業子育て応援フォーラム2025を開催いたしました。

フォーラムは、第一部/基調講演を東北医科薬科大学病院精神科 病院准教授の福地成氏に、第二部/パネルディスカッションは、宮城県中央児童相談所所長伊藤紀子氏と一般社団法人マザー・ウイング代表理事の小川ゆみ氏をお迎えし、アドバイザーとして福地成氏、コーディネーターは当法人スーパーバイザーの川村玲香氏により、定員の150名を超える参加者のもと行われました。

福地氏は、「一人で育てない地域づくり」をテーマに、子どもは養育者との「情緒的つながり」により「愛着(アタッチメント)」を構築することで心の「安全地帯」を感じることができるようになり、「安全地帯」が確保されることによって子どもは満足し外の世界へ「冒険(探索行動)」できるようになるとのこと。この安全地帯と冒険のサイクルが子どもの健全な発達のために最も重要であり、不安定な養育環境等により安全地帯が機能しないと子どもの不安定に繋がってしまうため、支援者など周囲の大人たちが地域の中でチームを組み、子どもと養育者をどう支え、支援するべきかを解説しました。

その策となる集団の健康づくり(ヘルスプロモーション)について、リスクの高い個人を特定し集中的に資源を投入する方法と、集団全体にまんべんなく、効果的に資源を投入する方法について説明をし、この両者のバランスが重要と言及。また、問題解決について川の「上流」「下流」に例え、虐待対応などは現場の事象「下流」に目が向いてしまいがちですが、下流対策で手いっぱいにならないようにすることが大事であり、背景の裏側にある環境や社会構造、個人の事情を考慮し、自己責任論とすることなく根本原因であるより広い社会的な課題「上流」へも視点を持つべきだとわかりやすく提起しました。                                    最後に、「子どもの情緒・行動の問題の発生を防ぐためには、地域づくりの大切さと共に、保護者も支援者も一人で抱え過ぎないことが最も重要である」とまとめました。