子どもの村東北は誕生から間もなく3年目に入るという。早いものです。

スタッフはもちろん、子どもたちも新たな「日常」というものを手に入れたことでしょう。開村直後のそわそわした気持ちがやわらぎ、「村民」それぞれの居場所を実感して、自分ができること、やるべきことがしっかりと見えてきたと思います。戸惑いもあっただろうけれど、環境が大きく変わった分発見も多く、村の中でも外でもいい出会いがいっぱいあったことだろうと想像しています。

子どもにとって一年間とはとてつもなく長い時間。家庭的な空気の中で伸び伸びと育つことは、やがて彼ら自身が自立する5年先や10年先、あるいは20年30年先のことを考え合わせると、地域社会にとっても強く輝かしい力の源泉になるに違いありません。

それにしても子どもの村東北のことを、もっともっと広く知ってもらう必要があります。子どもの村が目指しているもう一つの養育のありかた。受け入れられ、広まっていくほどに日本社会も豊かな、明るい未来を切り開ける気がします。

東京大学大学院教授 ロバート キャンベル